佐多岬を求めアラサーバイク乗りが九州ひとりツーリング
目次
1日目:ただひたすら西に行く
小雨が降る中、黙々と西へ向かった。4時までに高速に乗れるよう、3時起き、3時半出発。
16時過ぎにホテルに着き、荷ほどきを腹ごしらえ
鳥好。吉田類の酒場放浪記巡りも欠かさない。1人でも心置きなくカウンターでしっぽり飲めるいいお店だった。
2日目:しまなみ海道~大分上陸
しまなみ海道
九州上陸方法でしまなみ海道をお勧めされ、百聞は一見に如かず。行ってみることに。朝早くにホテルを出発し、岡山から愛媛に向かう。朝焼けが綺麗でぽこぽこと見える島々と海と太陽がまぶしかった。
八幡浜 宇和島運輸フェリー
フェリー乗り場に着いてチケットを購入し、ポケットにしまったつもりだった。近場を散策し、おにぎりを買ったのち、フェリーに乗り込もうとしたらポケットに入れたと思ったチケットがなく、探し回った。荷物を点検しても見つからず、チケットを再購入しないといけない、なんて売り場の人に言われるも、さっき買ったの見てたでしょ、何とかならないの、と心の中で叫びながら乗船時間ギリギリまで探していたら乗組員の人に出向になるから早く来てと言われ、再購入せずに乗ることができた。
湯布院~地獄谷
フェリーで大分に到着。大学の同期が大分に住んでいたため、観光案内してもらうことに。とりあえず湯布院に集合した。
各々バイク、車を駐車しチャリを借りた。普段選ばない選択だったので新鮮だった。
地獄谷巡りをした(1つだけだが)
携帯の充電が切れたため、同期の車について行く形で温泉地に向かったが、左折時のウインカーを出すタイミングが遅すぎて同期の車に追突しそうになったことが、今回の旅1番のヒヤリハットであった。無事でよかった。
北浜温泉
入ってはいないが、同期の家の近くに怪しい温泉があった。神宗水。万能温泉みたいな言葉がものすごく怪しさを引き立たせていた。何回も前を通ったことはあるが、怪しすぎて入ったことがないらしい。インパクト強めの温泉だった。(結局入ってはいない)
3日目:大分観光
連日バイクを運転すると体力が持たない。中日ということで、同期の車で熊本観光を。
いまきん食堂
あか牛を食べるべく、開店時間のちょい前を狙っていまきん食堂へ向かった。ちょうどいい頃に到着し無事1回転目で着席。あか牛丼と牛すじ煮込み、牛タンを注文。
あか牛丼は柔らかくジューシーな赤身。さっぱりしていてペロリと完食。わさびの香りが高く、甘いタレとよく合った。数口食べた後、黄身を混ぜて食べるとマイルドさが加わり、ご飯ともよく絡んで美味しかった。
歯がなくてもはみ切れるくらいに柔らかくなるまで煮込まれた牛すじ煮込みは、あっさりした中にもしっかり出汁が効いていて上品な味だった。こんにゃくがこれまたいい仕事をしていた。
牛タンは何故か塩コショウが効きすぎてしょっぱく、お茶を飲みつつ食べきった。
上色見熊野座神社
写真映えしそうなスポットがあったので行った。阿蘇山付近は天候が不安定で雨が降ったりやんだりしていた。バイクで来なくてよかったと思った。
長い階段を上り
さらに上に
傘を持たず散策していたが、また雨が降りそうになってきたため、早めに引き返す。
元山岳部の血が騒ぐ。黙々と歩くのが好きなんだなあ。前に歩く服装はノースフェイスなど、一丁前の山ガールぽいが、歩き方とかペースが素人な服装だけ山ガールちゃんを颯爽と追い越し、雨がざーっと降ってくる前に駐車場の手前まで下ることができた。雨が強すぎて駐車場まで30mくらいのところで雨宿りをし、弱まったタイミングを見計らって車に乗り込んだ。
大観峰
バイク乗りが沢山いた。自分は車で来たけど。人のバイクを撮ってあたかも自分もバイクで来た気になった。
わいた温泉郷
地熱の調理場やどこからともなく湧いてくる温泉の湯気が地味だけど幻想的だった。
建物の周りからもくもくと上がる湯気は異様な景色だった。その名の通り、わいた温泉郷
亀正
回転寿司を食べた。肉厚で大ぶりなネタが口いっぱいに広がって美味しかった。
やまなみの湯
風呂った
4日目:大分~宮崎
馬ケ背
岬があれば行く。壮大な岩肌のスケールは圧巻だった。駐車場が広く、駐輪しやすかった。
一ツ葉有料道路
有料道路だからか、車通りが少なかった。ヤシの木と直線道路が日本であることを忘れさせるトロピカルな風景。心地よい風に揺られながら歩く歩道橋からの眺めがよかった。
おぐら本店
本場のチキン南蛮を食べるためにおぐら本店へ
佇まいと味、雰囲気すべてが心躍るお店だった。ジャムおじさんみたいな看板のかわいらしさと昭和の雰囲気が残る外観の懐かしさ。
ウエイトレスの制服を着たおばちゃん達の手際の良い接客に見惚れた。
大きいおたまも暖簾の隙間から見える厨房も尊い。
思いのほかしっとりしているチキンと、もったりしたタルタルは普段食べているチキン南蛮と違って、衣のさくさく感やタルタルのシャキシャキした歯ごたえはないが、これが本場のチキン南蛮だ、と言わんばかりの堂々としたものだった。
上品な甘さと酸味が効いた南蛮と、マイルドなタルタルがチキンを包み込んで今まで味わったことのないチキン南蛮だった。その美味しさに衝撃を受けた。ははは。キャベツのボリュームもチキンの大きさもタルタルの量もたっぷり。がっつりご飯を食べた!という余韻も含めて全部が良かった。
お店は一切悪くないけれど、隣のテーブルに居た4人組。キャベツやらご飯やらを堂々と残して立ち去って行ったのに別の店でテイクアウトのプリンを食べていて、ちょっと心がざわざわした。残さずに食べられるなら、完食したいものだ。
青島
島というからフェリーに乗るか、車などで橋を渡っていくものだと想像していたら徒歩で渡る島だった。堤防の近くに駐車している車、バイクがあったため真似して駐輪し、散策。
風が強く砂が目に入るのを防ぐべく、ジャケットを被りながら歩いた。不審者感満載だっただろうな。
2021年明けに乗ったフェリーのテレビで見た六角精児の飲み鉄旅に出てきた鬼の洗濯板を実際に見ることができた。点と点がつながった気がした。
道の駅フェニックス
道の駅で休憩していたら、バイク乗りのおじさんに話しかけられた。関東から来たと告げるとよく来たねえ、と言ってくれた。声をかけてくれるのは地味に嬉しい。
比較的平らな道が多いと感じた九州。タイヤの減り方を見るとやはりセンターが削れているバイクが目立った。
モアイ像
駐車場が激込みだったため、遠くの駐車場にバイクを停め歩いてモアイ像の場所に向かった。イースター島に来た気分に。何かの英語の教科書に出てきた、モアイ。
会社の人に似たモアイ像が印象的だった。くつろいでいる顔が何とも言えない。絶妙なあごの長さと口元がそっくりなんだよな。
首のつながり方、こうくるか!想定外で見入ってしまった。
鵜戸神社
賽銭を投げ入れるのが有名らしいが、他人がお賽銭を投げ入れている姿を見て満足した。目的地を決めかねて神社に行きがちだから、行く先々でお賽銭を入れるのは控えるのであった…
都井岬
有人のガソリンスタンドで給油したとき、店員さんからお勧めされたので都井岬に行った。野生の馬をみたり、九州で足りなかった山道要素を補充することができ、大満足であった。(峠道の楽しさを思い出した笑)
人は選ぶけども、人からお勧めされたものは是非とも試してみたく成る性分。晴天にも恵まれよく走った1日だった。
ゲストハウスアキ
宿代を抑えるためにゲストハウスへ
オーナーと話をすると私の地元の方にも来たことがあると言っていた。近くのスーパーに行きお惣菜を調達。九州はワンカップ焼酎が多いこと。お土産の分も含めてたんまり買った。
地方のスーパーは地元と違う品揃えの商品やご当地グルメの倉庫。観光用の買い物スポットより立ち寄るのが楽しい。鯉の刺身もあって、からしみそで頂いた。
以上、2021年GW 女ひとり九州ソロツーリング日記①でした。
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